少女は夜を綴らない

明日7/21、『少女は夜を綴らない』という小説が出ます。私の二作目の小説です。

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一作目の『虹を待つ彼女』は、人工知能を中心に描きましたので情報小説やSF的な側面のある作品だったかと思いますが、今回はテクノロジーの話はスマートフォンとLINEが出てくる程度で、前作とは違った切り口、異なった読み味を込めたいと考えて書きました。

表紙に描かれているのは主人公の理子という女の子です。孤独で、不安で、暗いものを抱えている少女です。この10ヶ月ほどは私にとって、彼女が何に出会って何を感じるのかを探究する日々でもありました。ぜひ皆様も、理子と一緒に、彼女の出会った事件と感情とを共にしていただけますと嬉しいです。よろしくお願いします。

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一年間ありがとうございました

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(初刷〜四刷の自著群)

2016年もそろそろ終わりですね。皆様本年はありがとうございました。

今年は『虹を待つ彼女』とともに突っ走ってきた感があります。また、長年の夢だった小説の刊行をすることができ、大きな節目の年でもありました。いままでほとんど他人に見せてこなかった自作を多くのかたに読んでいただき、ご感想までいただけるという貴重な体験もいたしました。

小説を読んでいただくというのは本当にすごいことで、あれだけ長いものを読むというのはエネルギーも使いますし、そのお金と時間を使えば、美味しいカレーが食べられたり、スーパー銭湯に行って一日のんびりできたり、高級なボールペンが買えたりと、色々と豊かな体験ができるわけです。そんな無数の選択肢のなかから私の作品を選んでいただき、読んでくださった多くの皆様、本当にありがとうございました。心より感謝申し上げます。

来年は当面、二作目の刊行に向けて粉骨砕身してまいります。来年もよろしくお願いいたします。皆様、良いお年をお過ごしください。

Hello, world!

プログラミングの初心者が最初にやることとして、 "Hello, world!" という文字列を出力する、という課題があります。まだ一行もプログラムを書いたことのない人が、プログラムを通して世界に扉を開くという文化で、とても素敵な慣習です。

小説を出すというのは子供のころからの夢だったのですが、結局叶うまでに二十年以上もかかりました。ある時期からは小説を書くこと自体が全くできなくなり、そうしているうちにプログラマーの仕事をはじめ、もうこっちの仕事一本で行ったほうがよいのかもしれないとも何度か思いました。

それでもなんとか少しずつ書けるようになり、続けているうちにこのたび幸運にも本が出せることになりました。えらく遠回りをしましたが、プログラマー業をやっていなければこの作品は書けなかったか、別のものになっていたはずなので、私の場合は回り道もまたよかったのだと思います。

工藤はこの瞬間が好きだった。新しく生まれた人工知能が、初めて世界に向けて言葉を発する瞬間。

これは自著の抜粋ですが、いまはちょうどそんな気持ちであります。

Hello, world! Hello, world! いよいよです。
ひとりでも多くの皆様に届きますように。

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物語のはじまり、渋谷のスクランブル交差点と自著。

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