アメリカ映画で女性がストリートファイトをやるようになった件の仮説

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アメリカ映画話の続き。

最近アメリカ映画を見ていると、女性の戦闘員が出てきて屈強な男性とストリートファイトを繰り広げる場面によく遭遇する。『エクスペンダブル3』のロンダ・ラウジー、『ミッション・インポッシブル / ローグネイション』のレベッカ・ファーガソン。最近見た『ジョン・ウィック』においても、パーキンスという女性暗殺者がジョン・ウィックと素手で戦闘をするシーンがある。

私が寡聞にして知らないだけかもしれないが、2008年の『チョコレート・ファイター』というタイ映画で、ジャージャーという格闘技のバックボーンを持つ女優が男を相手にストリートファイトしまくったときに、「女性がこういうアクションをするのは斬新だね」的な世評が広まっていたので、こういうのは割と最近の潮流なのではないか。

で、この潮流がどこからきたのかというと、総合格闘技、UFCの勃興なんじゃないかと考えている。もっと端的にいうと、柔術やサンボといったサブミッションの概念が、広く浸透したせいなんじゃないだろうか。日本でも2001年あたりに、身体の細いアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラが並み居るマッチョマンを三角絞めで絞め落としていたことがあったが、UFCを見ながら映画人たちは「サブミッションの名手的なキャラにすれば、女性でも男性に素手で勝てるシーンを作れるんじゃないか」と思ったんではなかろうか。UFCがアメリカで流行しだしたのは2005年以降なので、時系列的にも合う。

ロンダ・ラウジーは現役のUFCチャンプだが、『エクスペンダブルズ3』においてはUWFの回転体かというような関節技を駆使して敵兵を倒していく。『ローグネイション』のレベッカ・ファーガソンは、サブミッション+ナイフ術で敵を倒す。『ジョン・ウィック』においても、パーキンスは衣服を用いてウィックを絞め落とそうとする。単純な殴る蹴るでは、女性が男性を倒すシーンにリアリティを与えられなかったところが、サブミッションというアイテムを使うことで「素手でも女性は男性に勝てる」というシーンを作れることが発見されたんではないか。結果、近年この手の展開が増えているという仮説を立てているのだが、どうだろうか。

更にもうひとつ書くと、キャリアの落としどころに困ってる女性グラビアアイドルの皆さんなんかも、こういうアクションを使えるようになるといいんじゃなかろうか。武田梨奈さんなんかもいまや引っ張りだこなわけだし、クラヴマガやシラットといった実戦格闘術、サンボやグレイシー柔術といったサブミッションを使える肉体派女優が出てきたら、結構仕事ありそうな気がするのだがどうだろうか。みんなが綾瀬はるかになれるわけじゃないわけで、誰か試してほしいな。

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