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Hello, world!

プログラミングの初心者が最初にやることとして、 "Hello, world!" という文字列を出力する、という課題があります。まだ一行もプログラムを書いたことのない人が、プログラムを通して世界に扉を開くという文化で、とても素敵な慣習です。

小説を出すというのは子供のころからの夢だったのですが、結局叶うまでに二十年以上もかかりました。ある時期からは小説を書くこと自体が全くできなくなり、そうしているうちにプログラマーの仕事をはじめ、もうこっちの仕事一本で行ったほうがよいのかもしれないとも何度か思いました。

それでもなんとか少しずつ書けるようになり、続けているうちにこのたび幸運にも本が出せることになりました。えらく遠回りをしましたが、プログラマー業をやっていなければこの作品は書けなかったか、別のものになっていたはずなので、私の場合は回り道もまたよかったのだと思います。

工藤はこの瞬間が好きだった。新しく生まれた人工知能が、初めて世界に向けて言葉を発する瞬間。

これは自著の抜粋ですが、いまはちょうどそんな気持ちであります。

Hello, world! Hello, world! いよいよです。
ひとりでも多くの皆様に届きますように。

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物語のはじまり、渋谷のスクランブル交差点と自著。

www.kadokawa.co.jp